僕はゲーマーではないのだが、唯一プレイするゲームのブランドがある。というかゲームはブランドで買っている。
そのブランドがフロムソフトウェアだ。最近ではソウルシリーズやSEKIROで知られてると思うが、その昔はアーマードコアというロボットゲームのシリーズで有名だった。
フロムソフトウェアが出しているゲームの中でも最も僕が好きなのがアーマードコア4である。アーマードコアは2からプレイしていたが、やはり4が最高という結論になった。
というのも、世界観とストーリーがエモすぎる。
AC(アーマードコア)が戦力として使われていた時代、ある日、国家に対して企業がクーデターを仕掛けた。企業は最新鋭アーマードコア、ネクストを駆り出し、国家はこのクーデターに対してなすすべなく転覆した。たった20数機のアーマードコア によって世界が変わってしまった。
このクーデターは後に国家解体戦争と呼ばれる。
企業が国家解体戦争で使ったアーマードコア 、ネクストが本作でプレイするロボットである。今まで活躍していたACはネクストと区別されるためにノーマルと呼称されることとなる。
そして、主人公なんだけど。元ノーマルのパイロットなのね。しかも伝説のレイヴンと言われるほどすごく強かったパイロット。(ノーマルのパイロットをレイヴンと言う)そんなレイヴンだけど、もちろん国家解体戦争に駆り出された。でもネクストには圧倒的戦力の差によって結局やられてしまうわけだ。
国家解体戦争によって瀕死になった伝説のレイヴン、運良く命が救われる。そこがアナトリアと呼ばれるコロニーだった。でも、アナトリアはその時すごく貧しいコロニーだった。で、その伝説のレイヴンには僅かながらネクストを操縦する適正、AMS適正があった。そこで、ネクストを操るリンクス(ネクストのパイロットをリンクスと言う)として、アナトリアの傭兵(ゲーム中で主人公のことをよくこう呼ばれる)として、命の恩人とアナトリアのために再び戦場に舞い戻ることとなる。
しかし、主人公のAMS適性は劣等なのだ。このAMS適性が低いとネクストを操縦するのに尋常ではない精神的負荷がかかる。
また、ネクストはコジマ粒子という、最近発見されたなんかすげー物質を使ってる。このコジマ粒子をネクストの周囲に還流させることでバリアを纏ってる。ノーマルの攻撃なんて屁でもない。しかし、環境汚染がヤバい。コジマ粒子のせいで人間の生活圏がダメになる。現実でいうところの放射能みたいなもんだね。
アナトリアの傭兵はコジマ粒子やらAMS適性の低さによるネクストの操縦やらで身も心もボロボロになりながら戦う。
最初は敵のリンクスにめっちゃボロクソに馬鹿にされる。笑
時代遅れだの、過去の遺物だの、お前の時代は終わっただの。
でもある時、反企業勢力、マグリブ解放戦線のリンクス、アマジーグを撃破する。アマジーグは味方をコジマ汚染から守るために単独で戦うマグリブ解放戦線の英雄なのだ。AMS適正が低いらしいが致命的な負荷を受け入れることで機体性能を引き上げて戦っている。敵である企業側からも強さを認められて「砂漠の狼」と恐れられている。
そんな英雄を闇討ちする、汚れ仕事を引き受けて遂行させる。ミッション中に聞けるアマジーグのアナトリアの傭兵に対する言葉はなんとも考えさせられるものがある。
そんな主人公属性てんこもりなアマジーグを撃破してからアナトリアの傭兵の戦力的な価値を企業の連中やら敵のリンクスに認められはじめる。
侮るな、優秀な戦士と聞いている。
なるほど、強い。
伝説、伊達ではなかったか...
レイヴン、美しい。
最初の頃からは考えられないほどの評価である。
その後の戦いも企業側が駆り出した精鋭ネクストと4対1という、オペレーターも作戦放棄を提案する戦いにも勝っちゃったり、企業もぶっ壊したり(物理)でまさにバランスブレイカー。世界から恐れられる。
とまあ簡単に書いてみたがこれがアーマードコア4である。
アーマードコア4は主人公が最初めっちゃバカにされてから周囲に戦力、脅威として認めさせるところのカタルシスが非常に良い。フロムソフトウェアはこのやり方がかなり得意だなとよく思う。
そして、レイヴンというワードが割とある。前作のアーマードコア ラストレイヴンまでは主人公=レイヴンだった。前作までをプレイしてるレイヴンなら、ネクストに乗ってリンクスになったけど、ああ、俺は確かにレイヴンなんだ!感を与えてくれる。
あと敵キャラがすごく際立ってて良い。ラストレイヴンあたりから宮崎さんが携わってるのでここのセンスはなんとも良い。次作のフォーアンサーはもっと際立ってる。
ちなみに操作は難しい。アーマードコアラストレイヴン以前も運指が忙しかったが、今作も運指が忙しい。しかし、それを上回るくらい楽しい。
アーマードコアについて書いてたらプレイしたくなった。新作出してくれ。いつまでも待つから。